22. 宛先のない手紙
夜、ノートのいちばん後ろにページを一枚だけ割いた。宛先は書かない。冒頭に「やあ」と置いて、三年前の自分に向けて文章を進める。おまえがノリで晒した断片は、たぶんこれからも消えない。
それでも、今の自分はその重さで潰れてはいない。あのスクショは刃にもなったが、地図のピンでもあった。ここから離れるための起点。封はしない。折らずにノートへ戻す。読まれなくていい。ただ、書いたという事実が、今日の支柱になる。
夜、ノートのいちばん後ろにページを一枚だけ割いた。宛先は書かない。冒頭に「やあ」と置いて、三年前の自分に向けて文章を進める。おまえがノリで晒した断片は、たぶんこれからも消えない。
それでも、今の自分はその重さで潰れてはいない。あのスクショは刃にもなったが、地図のピンでもあった。ここから離れるための起点。封はしない。折らずにノートへ戻す。読まれなくていい。ただ、書いたという事実が、今日の支柱になる。