30. 新しい通学路(最終)
薄い朝の光の中、新しい通学路を歩く。制服の肩にまだ見慣れない皺が寄り、靴は固い。ポケットの中で拳を握っては開き、指先で確かめる。過去は同行者だ。ノリで晒した断片も、切り取られたスクショも、背後で転がり続ける。
それでも、呼び名たちは整列した。「ちくわ」「ちくえなが」「もち」、そして本名。順番に並べ、前を向く。雲の切れ目の方向へ、まっすぐ歩く。開始の号砲は鳴らない。代わりに、歩幅がひとつだけ大きくなった。
薄い朝の光の中、新しい通学路を歩く。制服の肩にまだ見慣れない皺が寄り、靴は固い。ポケットの中で拳を握っては開き、指先で確かめる。過去は同行者だ。ノリで晒した断片も、切り取られたスクショも、背後で転がり続ける。
それでも、呼び名たちは整列した。「ちくわ」「ちくえなが」「もち」、そして本名。順番に並べ、前を向く。雲の切れ目の方向へ、まっすぐ歩く。開始の号砲は鳴らない。代わりに、歩幅がひとつだけ大きくなった。