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未読

27. 断続のメッセージ

あらすじ:既読にならない短文を、間隔をあけて投下する。返事は想定しない。
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夜、メモアプリを開き、数行の文章を投げては閉じる。「今日はプリントの青がうまく出た」「土手の風は思ったより冷たい」。誰に宛てるでもないメッセージを、断続的に保存する。

送らない。既読にもならない。けれど、文字列が増えるたび、胸の内側で灯りが増える。通信ではなく記録。会話ではなく連絡。やがていつか誰かに届いても、届かなくてもいい。今はただ、明日の自分が読めればいい。