08. 夜のインベントリ
深夜のデスクで、ログをインベントリのように積み直す。嫌な素材も良い素材も、同じ枠でスタックされる。ノリで晒したプロフィールや、二度と開きたくないやり取りも、そこに整然と並ぶ。
ホットバーの一番左に『もち』の名札を置く。選ぶだけで、画面の重さがわずかに軽くなる。呼び名は呪いにも、道標にもなる。ならば今夜は、道標として持ち歩く。画面の隅で、消し忘れた通知の赤点が小さく脈打っていた。
モニターの縁に貼った小さな付箋がひらりと落ちる。拾い上げると、そこには『深呼吸』とだけ書かれていた。過去の自分から未来の自分へ、非常に不器用なメッセージ。
机の引き出しの奥から、古いメモ帳が出てきた。表紙には『2b2t座標』と殴り書き。地図はぼろぼろだが、出会いの起点が確かにあった証明でもある。
ホットバーの一番左に『もち』の名札を置く。選ぶだけで、画面の重さがわずかに軽くなる。呼び名は呪いにも、道標にもなる。ならば今夜は、道標として持ち歩く。画面の隅で、消し忘れた通知の赤点が小さく脈打っていた。
モニターの縁に貼った小さな付箋がひらりと落ちる。拾い上げると、そこには『深呼吸』とだけ書かれていた。過去の自分から未来の自分へ、非常に不器用なメッセージ。
机の引き出しの奥から、古いメモ帳が出てきた。表紙には『2b2t座標』と殴り書き。地図はぼろぼろだが、出会いの起点が確かにあった証明でもある。